発達課題って何?②
今回は老年期の発達課題についてのお話です。
人は生涯、発達し続けることが前提で老年期にも発達課題があるのです。
老年期の発達課題
体力と健康の衰えへの適応
視力、聴力の衰え。皮膚のたるみ、白髪の増加や脱毛。様々な病気の発症。中途障害や認知症の発症。体力は落ちて、身体的にも変化がおきます。
退職と収入の減少への対応
退職とともに、収入は減少します。60歳で定年退職を迎える企業がまだ多いため、定年後すぐには年金収入も入らず、定年を過ぎても働き続ける方も多いですが、収入は減少します。
配偶者の死に対する適応
長年同居していた配偶者の死は喪失感を伴い、この喪失の苦痛を乗り越える必要があります。孤独感から抑うつ状態になる方もいます。
自分の年頃の人々と親密な関係を結ぶ
自分と同年代の人たちと明るい関係を築きます。
社会的・市民的義務を果たすこと
柔軟な方法で社会的な役割をみつけます。
身体的に満足できる生活環境を確立すること
満足のいく住宅の確保が必要です。
老年期は、自らの人生の終わりを意識し「自分の人生をまとめ、死を受容する」という心理的課題があります。死の受容って難しいですよね。受容するプロセスは段階を経て進むそうです。生まれてきたからには、死は絶対に訪れます。50歳を過ぎてからは身体的変化も著しく、老いが進み、死が近づいている実感もあります。娘が嫁いだので役割を終えた気もします。でも死の受容はまだまだ。今の60台って現役感あるから、老人って言葉が似合わなくなってます。老年期も前期と後期で分けて考えていったほうが良さそうですね。
まだまだ知りたいことも、挑戦したいことも沢山あるから、発達課題は先の宿題にして人生を楽しみます。